「友情~秋桜のバラード~」2015年公演

 

生徒役

 

稽古場日誌&公演日誌

 

 

 

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Message 

 

─── ラストメッセージ ───





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友情2015 ラストメッセージ 田中裕美

  

島崎 あゆみ 役 

 

田中 裕美(たなか ひろみ)

 

 

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島崎あゆみと生きた日々は

 

       私の誇りです

 

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────「友情」2015年公演を終えての感想を聞かせて下さい。

 

 

『友情~秋桜のバラード~』生徒役としての出演は昨年に引き続き2度目でした。
だけど、2度目とは全く考えず、新たな“友情”として挑めた今年。もちろん、昨年から築き上げてきたものもありますし、出演させていただくことが決まってからは、普段でもずっとずっと“島崎あゆみ”を意識し、あゆみと共に日々を過ごしました。

8月3日に生徒役の顔合わせ&稽古がスタート…
余裕ぶっていたけど(笑)だいぶ内心はバクバクおどおどでしたねf^_^;
日を追うごとにみんなのキャラが見えてきて、まるで本当のクラスみたいだった。

8月半ばから大人役の方々の稽古も始まり、少しずつだけど"友情"が見えてきました。


そして本番が始まった。
私たちの“友情”。
各々が役と向き合い、みんなで創り上げた“友情”。
演出家さんや制作さん、舞台監督さんに加え、音響さん、照明さん、大道具さんも参加し、素敵な舞台環境となった。



それぞれ抱えていること、悩んだこと、たくさんあると思う。涙もあったよね。

でも、みんなとひとつの作品を創ることができた。

お客様と“トキ”を、“空間”を、共に過ごせた。

毎回が宝物で、学ぶことだらけで、最強にみんなが輝いていた。

そんな日々でした。

ただ、ひとつ

ありがとう



──── “島崎あゆみ”を演じてみていかがでしたか?

 

 

この質問…来ましたね。笑

去年も書いたけど、“島崎あゆみ”って本当に強いんです。

それを去年に増して感じた今年。
“悲しい”、“辛い”そんな場面がたっぷりなのですが、あゆみは気丈に振る舞ったり(完全には無理だけど)、涙を流さない。(完全には無理だけど←しつこい)夜だって眠れなかったはず。だって私が眠れなくなってましたもん(笑)なかなか寝付けなくて、やっと眠っても怖い夢で目を覚ます。今でも思い出すと嫌です。久しぶりに会う人には、私の生気の無さに驚かれてました。私はそうなったのに、あゆみは笑顔で。本当強い。わたしは28になるけん、あゆみの2倍近く生きてるのに。あー悔し。

去年は、自分の抱えた想いを感情のままに出していました。間違いなく泣きすぎていた。勝手に悲劇のヒロインとなっていた。

でも、『日々“あゆみ”として生きよう。』と心に決めてからは、空気が変わったのです。あゆみはそんな可哀想な子ではない。たくさんの愛に包まれて、むしろ幸せだった。

だからこそ、
『生きたい』
という希望を持てた。

そしていつの日にか、

“島崎あゆみ”として舞台に立つこと
=『希望を与えたい』

になっていました。きっとあゆみはみんなに“ありがとう”の気持ちとパワーを与えたかった。あゆみの本当の強さ、優しさを知ることができました。ほんの少しかもだけど、あゆみに寄り添えた気がします。


満足か?と言われたら、yes!なんて何があっても言えないけど、あゆみと共に生きられたなぁと感じています。


“島崎あゆみ”と生きた日々は
わたしの誇りです。


あゆみ、ありがとう



──── 稽古から本番と共に駆け抜けた2年1組のクラスメイトへメッセージをお願いします。

 

大好きなみんなへ。
書き出したらキリがないよ。だから、私だけが知る、最高の仲間たちストーリーを…。
お芝居の時間は、もちろんみんなからたくさんの愛をもらっていたのだけど、それ以外で私の大好きな時間があったよ。

1幕と2幕の間の休憩時間。
そして、公演終わり。

私は早替え場(早着替えをする場所であり、舞台の間は楽屋に戻らずずっとその小部屋にいました)にいたけん、幕間や終わった後に楽屋に戻ると
“おかえりーっ\(^o^)/”
って迎えてくれたよね。

本当に嬉しくてさ、心の中では嬉し涙が流れていたよ。思い出すだけでも泣けてくる笑

喜びを言いたかったけど、ずっとずっとみんなの優しさを感じたかったから、ズルい私は内緒にしていたのだ~!ぶふはははは!

みんなの温かさを感じる、私の大好きな時間でした。たくさんの笑顔をありがとう。


そしてもう一個。

ラストの歌。

私は、秋桜幕の後ろに控え、大熱唱していたのですが…後ろから見るみんなの背中が輝いていた。2番に入る前の動作のとき、みんなの伸ばす手が希望に溢れていた。
それを見て、あゆみは笑顔になったよ。裏で笑顔で歌えたよ。
あゆみを笑顔に導いてくれて
みんな、ありがとう

 

一人ひとり伝えたいことは、これからの人生でちゃんと伝えていきます。
だから、みんな仲良くしてね?笑


 

──── これから「友情」生徒役にチャレンジしてみたい!という方に向けて先輩としてメッセージを!

 

 

 

私にとって『友情~秋桜のバラード~』はお芝居の世界の第一歩です。

この作品と駆け抜けた日々はわたしの

生きたいみち

となりました。

少しでも惹かれるものがあったのならば、チャレンジしてほしい。

強い気持ちを持って挑んでください。



──── 最後に、皆様にメッセージをお願いします!

 

 

 

いよいよ『友情~秋桜のバラード~』2015年公演も終わりを迎えます。公演は終わったけど、このメッセージが本当の閉幕を意味する気がするんです。
それだけ、みなさんに支えていただきました。

ずっとずっと共に歩んでくれた。私たち生徒役は本当に幸せでした。愛で包まれていた。


たくさんの想いを胸に
これからの役者人生を
強く強く生きていきます。



きついことや、逃げ出したくなることも、人間だからあると思う。
そんなとき、ふと“友情”を思い出していただけたら幸いです。
少しでも力になれますように。
…って自分にもそうですが^ ^


みなさんと出逢えたことに
感謝


また何処かでお会いしましょう


ずっとずっと

ありがとう





島崎あゆみ役
田中裕美(たなかひろみ)